コーラルの癒しの光 ( 3/11)
今日で東日本大震災から5年…。
私は働き始めたばかりの眼科の受付でその瞬間を迎えました。人生で初めて経験する「大地が捻れる」ような体感に、足の指の一本一本をナースシューズの中で懸命に開いて安定を保とうとしたことを今でも鮮明に覚えています。とにかく待合室の患者さんの安全を一番に考えなければ…と冷静に声掛けをする自分がいる反面、お腹の下の方がゾワゾワする何とも言えない感覚に引きずり込まれそうになる自分もいて…頭とハートが全く違うところに行ってしまったような不安感は揺れが収まった後もしばらく続きました。そしてテレビのニュースを見てその被害の甚大さを目の当たりにしてからは波のように押し寄せては引いていく何か例えようもない「焦燥感」のようなものを感じては、余震や輪番停電が続くなか「自分が出来ることは一体何なのだろう」という自己との向き合いの時期へと入っていったのです。
そのほんの数週間前にベビーセラピスト養成講座の申し込みを済ませていましたが「果たして開講されるのか」「開講されたとしてもガソリン不足や交通マヒが続くなか東京まで通いきれるのか」そして何より「自分だけそんな余裕で幸せで良いのか?」と色々考え、不安に思ったり悩んだりしました。口では偉そうに言ってても具体的な支援や行動をしない自分を恥じたりもしました…。
それでもベビーセラピスト養成講座は予定通り開講されました。震災前に数十件あった申し込みはキャンセルが相次ぎ、また日本全体の自粛ムードの中でスクール側も開講を断念しようとしたそうです。が、その養成講座の担当講師が「この時だからこそ母と子の絆やすべての人のハートの癒しにも繋がるベビーリフレを伝えることに意味がある!」と奮起して下さったことで、ようやく開講へと漕ぎ着けたのだそうです。スクールではベビーリフレやベビーマッサージ、そして今スタジオで提供しているハンドとフットのリフレクソロジーの手技を学びましたが、それ以上に「あの時期だったからこそ」の多彩なカリキュラムや素晴らしい講師人のお話を通して「こころとからだの繋がり」や「家族や仲間との絆」そして何より「全体性への奉仕に対してのベース」を深く学ぶことができた…そう感じています…(続きを読む→ReadMoreへ)
あの日 あの揺れを実際に体験した人だけではなく、地球上のすべての人が生き物がそして地球(ガイア)そのものがハートを揺さぶられたのです。震源地は海底で津波は海からやって来ました。私たちの無意識の領域は海と繋がっていて そしてそれは全体性(ワンネス)そのものです。大きなショックで一度ブッツリと分断されたものが哀しみや慟哭を超えてまた新たな流れや形で繋がり直す…あの大きな大きな地震と津波の意味をそう捉えている私がいます。
被災地の方々の命と暮らし、自然への畏怖の念、放射能汚染の恐怖、途切れない余震や停電で高まる不安感や体調不良、そしてハートが揺さぶられたことによる一人一人それぞれの「内側」との向き合い…余波はどこまでも深くそして多様すぎて全くもって何も出来ない自分がいました。それでも講座史上最少人数のたった6人で互いに励まし合い癒し合いながら揺さぶられたハートを持ち寄って学んだことは、今もそれぞれの中で形を変えながら美しい繋がりを見せています。
…時代は今、水瓶座のエネルギーで満たされています。繰り返されるカルマの悲しみや癒されなかった愛のテーマを「過去」として学びきり、新しい意識に目覚め全体性へと繋がり広がってゆく時…。ターコイズとその補色のコーラルが示すこの軽やかな波動は光と色彩が溢れるサンゴ礁のイメージです。太陽光ときれいな海水、すなわち私たちの内なる光と浄化された感情(水は感情の領域の象徴です)でどこまでも遠く広く繋がってゆく美しいコミュニティ。その中で発揮される自由な発想と個性的なクリエイティビティ(創造性)こそが、深い悲しみを癒す原動力になるのだと思います。
昨日自分が選んだ4本のボトルには全てターコイズが入っていました。そして朝早く行った瞑想ではハートからコーラルの光が溢れ出しました。その光は自然と震源地や被災地に向かい、震源地の海底の亀裂の奥深く、また被災地の上空から地面とその内側へと降り注ぎ、さらには日本列島全体へと広がっていきました。
あの時は何も出来なかった私ですが、今はこうして自身のインスピレーションに従い自分のハートを通してヒーリングワークをすることができます。あの日、激しくハートを揺さぶられたからこそ自分の本当の歓びと価値に向かって歩み出すことができました。ハートの軽やかさと自己価値の肯定は「内なる教師との繋がりから得られる自己信頼」によってもたらされ、真のスピリチュアリズムと奉仕は「自分自身を信頼して意識と選択に責任を持つ」ことで発揮される…そう信じています。これからも様々な事象から学び、意識の変化を楽しみながら「自身を通してなされる全体性への奉仕の形」を模索していきたいと思います。
繋がりを信じて前に進め!
ベビーセラピスト仲間が今朝早く送ってくれた言葉を胸に、どこまでも広がる美しいサンゴ礁をハートに描きながら被災地へ 震源地へ 日本列島へ そして地球全体へ…これからもコーラルの光を送り続けて参ります。