物質的側面の捉え方 ( 5/26)
数年前の年末、横浜のホテルで開催された天使系のワークショップに参加しました。
参加者は30人くらいだったてしょうか。「豊かさ」や「目標の達成」についてティーチャーのガイダンスを受け、来年の目標をみんなでシェアしたり誘導を受けながら二人一組で「エンジェルリーディング」を体験するというアットホームで楽しい内容のワークショップでした。その中で行った「実験」がとても面白かったのを最近思い出したのですが、それはみんなで輪になって座り実際に「お金を回す」というもの。まず自分のお財布からお札を取り出します。そしてティーチャーの合図に合わせて自分の左隣りの人へお札を渡し、同時に右側の人からお札を受け取ります。そうしてどんどんお札を回して行くというものでした。
実験は3回行われました。一回目は「平常心」で行います。すると多少ぎこちないものの合図に合わせてお金が流れていきました。続いて二回目は「もうこのお札は二度と戻って来ない」という気持ちで行います。執着している状態ですね。するとどうしてか手からスムーズにお金が離れないのです。隣の人への変な不信感も相まって合図とのタイミングがどんどんずれて行き、輪のそこここで見事にお金の流れが滞りました。会場全体には苦笑いと共に何ともシニカルな感じの空気が漂います。気を取り直して最後にもう一度、今度は「お金を使えて楽しい」という気持ち、そして「感謝」を持って行うと…お金は見事にくるくると回り出しました。それぞれの人の手がとてもスムーズに動いて美しい輪と流れを形成して行きます。みんな笑顔になっていました。二回目とのギャップが面白かったのもあるでしょうがきっとほとんどの人が心の中に「調和」を感じていたからだと思います。
どうして急にこの実験のことを思い出したかというと、単純に「お金の使い方」そして「物質の捉え方」で煮詰まってしまったからです。プチリフォームを進める中でそれは出現しました。(続きを読む→ReadMoreへ)

「プライベートに使っているスペースをスタジオというパブリックな目的で使うには、やはり見た目や空間の質を変えなければいけない」…そんな考えにとらわれ始めると「プチ」リフォーム計画は段々と大がかりなものになって行きました。この機会に自分の期待する空間にしたい!そう思い始めたら止まりません。インテリアにも凝りたいし昔からの夢だった腰壁&漆喰の壁にDIYで挑戦したい、天井のクロスもちょっと剥がれてるから業者を入れて新築の様にきれいにしたらどうだろう、キッチンの扉も汚いからこれもDIYで?庭は?トイレは?他にも何かあったっけ?etc…思考は平常心をかき乱し気持ちだけが先行します。するとどんどん破壊的な方向に目線が向かい出したのです。家中の傷んだところや汚れているところ、古くなったものが気になって全部排除したくなりました。予算は限られているのですが「何とかなる!やってしまおう!」と変な勢いが背中を押してきます。そんな中リビング照明の付け替えで上を向いて作業していたところ、釘穴から落ちた天井部材の小さいかけらが右目に入ってしまいました。
私はよく目に異物が入ります。「小さい目なのによくもまぁ上手にヒットするな」と感心する程です(^^;)慌てて洗い流しましたがどうにも違和感が取れません。「眼科に行かないとダメかも…」と不安に思った瞬間「ものの見方を変えましょう」とメッセージが届きました。誰かしら?と思って名前を聞くと「大天使サミエルです」と言われました。その時、目に異物が入るアクシデントは大抵何かを一つの方向からしか見ていない時に起こっていた事を思い出しました。以前バラの消毒液が目に入った時にかなり猛省したのにも関わらず「喉元過ぎれば熱さを忘れる」でスッカリ失念していたのです。そんな自分に思わず苦笑いしてしまいました(^_^;)すると急に熱が冷めたように思考がクリアになり先の「実験」の記憶が蘇ってきたのです。
私は実験の2回目の状態でした。流れは止まり滞っている状態です。実際天井のクロスの張替えの見積もりを取ったものの全く予算に合わず、またDIYに必要な物をネットで発注しようと思っても欠品ばかりで先に進められなかったのです。私は執着にとらわれていました。そして感謝が欠如した状態であれこれ考えていた為に見事に煮詰まってしまったのです。万物はエネルギーで出来ており絶えず振動し流動していますが「お金」や「物流による物質」が自然界や生物界と大きく異なるのは私たち人間が創り出しているという事です。すべからくそれらには人間特有の感情のエネルギーが混在します。逆に言えば人間はこの3次元の物質を手に取って創造の軌道に載せる時、物質の持つ純粋なエネルギーの中に様々なエッセンス(思い)を加える事が出来るという事であり、私たちは日々そういう「誰かが加味したエネルギーの恩恵」に預かっている訳です。家の引き渡しの時営業さんに「お宅は大工さんはじめ内装屋さんも真面目で腕の良い職人さんだったから良かったですね」と言われたのを思い出しました。この家を構成する様々な物質に「良い家を建てよう」というたくさんの人たちのエッセンスが加味されて、今ここに建っているんだという事に改めて気付かされたのです。我が家は今年で築19年になりますが目立った破損もなく毎日安心して暮らせているのにも関わらず、日頃のメンテナンスを怠っている自分を棚に上げてリフォーム熱に浮かされていただけなのでした。
エネルギーを流して創造するという物質的側面の本質を見失っていた私は、考えを改めて浄化ワークよろしく破壊的に見ていた箇所を先ずはクリーニングすることにしました。重曹で磨いたところキッチンの扉はピカピカ!壁紙の汚れも綺麗に取れました。天井のクロスも壁紙用のボンドで修復すると全く気にならなくなりました。今ある物に感謝しながら作業すると、これを機に処分する物とメンテナンスが必要な物の判断が瞬時に付き面白い様に整って行きます。掃除を続けながら「リフォームはあくまでもプチ。最初の計画にもどそう。私がエネルギーとエッセンスを注ぐところはここ(リフォーム)じゃないんだ」そう考え直した私の右目にはもう何の違和感もありませんでした。メッセージをくれた大天使サミエル(サマエル)は別名「死の天使」ですが今回は「古いものの再生・リサイクル」に対する気付き、そしてエゴを手放して全体から物事を見ることを伝えてくれたのだと思います。
ワークショップの中でティーチャーが「豊かさとは自分が人に提供できるサービスに価値と自信を持って相手に届けると同時に相手からも受け取ってめぐり巡らすことです。信頼と調和のサイクルに感謝を持って参加することでこの次元特有の豊かさを体験できるのです。お金を使うときはハートが求めることに楽しく使いましょう。必要な時に必要な分を流せると信じましょう」そうお話されていたのも思い出しました。「ここからは創意と工夫を持って予算を大切に使い、ヒーリングスタジオ・アリーアンナにとってそして今の私にとって本当にハートが求めている「自分が提供する手技の質と波動を高める」ことに楽しくお金を使って行こう!その調和のサイクルに積極的に参加して行こう!」…そんな風に「物質的側面」を捉え直すことが出来た今回の一件でありましたd(^_^o)